バルブ交換の際、ガラス部を手で触ると、何故玉切れをするのか?
ヘッドライト等のバルブ交換の際は、バルブのガラス部を手で触れないように
しましょう。
ガラス部が汚れると球切れの原因になります。
何故でしょう・・・
ハロゲンバルブは、石英ガラスを使用しています。
ガラス面は高温になるので、皮膚の脂肪分等が付着すると焼き付いてしまいます。
透明だった部分から外部に熱が逃げなくなり、その部分は更に高温になります。
石英ガラスは、900℃以上になると石英の結晶化が進み、ガラス管が白濁します。
こうなると、バルブ全体が高温になります。
ハロゲンランプのガラスと金具をつなぐシール部(密閉部)には、モリブデン箔が
用いられてます。
モリブデンは350℃程度の高温になると酸化が始まり、体積が膨張します。
膨張に耐えられなくなるとシールが破壊され、不活性ガスやハロゲンガスが
失われます。
そのためハロゲンサイクルが出来なくなり、また非常な高温にさらされて
フィラメントの寿命が尽きます。
よって、フィラメントが切れ、玉切れになる。ということです。